oozumo-hitosuji パロニアの相撲ブログ

元力士のブログです(^-^ゞ相撲界の裏側や大相撲の魅力を伝えていきます!よろしくお願いします✌️

幕下以下の力士の各番付による着るものやできることの違い❗️

相撲部屋に初めて入門すると前相撲からスタートします。

前相撲は番付に載らず、入門2場所目に初めて序ノ口に番付が載るので、7番相撲を取れるようになりそこから勝ち越してどんどん番付をあげていくことになります。

番付

  1. 序ノ口
  2. 序二段
  3. 三段目
  4. 幕下
  5. 十両
  6. 幕内(前頭→小結→関脇→大関横綱)

マチュア相撲の大会で好成績を残した力士は特別に、三段目格付け出しや幕下15枚目格付け出しの資格を得ることができますが、それ以外の力士は全員前相撲、序ノ口からスタートします。

今回は序ノ口~幕下力士の各番付における着るものやできるようになることの違いを解説していきます‼️

序二段、序ノ口、前相撲(番付外)

前相撲の力士も序ノ口力士と着るものの違いはありません。
まず力士になると所属してる部屋から、着物一式が支給されます。

夏(4月~10月)と冬(11月~3月)で服装は変わります。

夏では

  • ステテコ
  • 浴衣(ゆかた)
  • 下駄

を着ます。


浴衣とは幕内力士の四股名や親方や部屋の名前が書いてある薄い着物です。

ステテコは浴衣の下に着る肌着のことで、夏は基本的に力士全員浴衣を着ます!ステテコと浴衣については、番付によって違いはありません。


だいたいは入門したときに、部屋からその部屋の名前が入った仕着せをもらったり、兄弟子からお下がりをもらいます。

冬では

  • ステテコ
  • 襦袢
  • 着物
  • 足袋
  • 下駄

を着ます。

襦袢は着物を着るときに下に着るものです。

序二段以下の力士は足袋を履けずに冬でも裸足と思われている方もいると思いますが、そんなことはありません。
入ったばかりの新弟子でも、全員足袋を履くことができます!

番付によって変わるのは帯と履き物です❗️
序二段以下の力士の帯はウールかちりめんの帯。
履き物は下駄か、付き人をしている力士と部屋によっては下駄をはかずにゴム草履をはくことができます。

三段目

三段目に上がるとなんといっても雪駄を履けるようになります!
特にエナメルの裏に金具のついてある雪駄は、歩くと金具のすれる良い音がなって序二段以下の力士はみんな憧れます!

基本的に三段目の力士も序二段以下の帯と変わりません。
ですが古くなった博多帯を染料で染めた、染め帯というのをつけれるようになります。

羽織
三段目からは公式の場では着物の上に羽織を着用することができるようになります!
部屋によっては激励会や千秋楽パーティーでも着れたり、結婚式などに出席するときは羽織を着れますが本場所の場所入りや相撲協会の行事においては着ることができません。

相撲甚句初っ切り
これはなかなか知られてませんが、巡業や花相撲でやる相撲甚句初っ切りは三段目以上の力士しかできません。

幕下


幕下に昇進すると、博多帯を着用することができるようになります!
見た目もかっこよく、よりお相撲さんらしくなります。

博多帯を締めると「キュッキュッ」と良い音がして、しまりがかなり良く気持ちいいです!

外套、マフラー
冬の時期になると外套というコートやマフラーを着用できるようになります。
三段目以下の力士は冬でも着物のしかきれず、かなり寒いのでこれは嬉しいです❗️

番傘
竹と和紙で作られた和傘になります。使うと毎回干して乾かさないと使えませんが、かなり粋ですね!

弓取り
横綱の付き人で幕下を経験したことある力士は弓取り式をできるようになります!


以上が幕下以下の力士の番付による着るものの違いです。

十両になると給料や扱いがガラッと変わりますが、幕下以下でも結構着るものは違います。
入門した新弟子は雪駄を履けるようになりたくて三段目を目標にして頑張ります!下駄を卒業して雪駄を履けるようになると、次は博多帯と外套を着れるように稽古に励みます‼️

番付によって着るものに違いがあるのも大相撲の面白いところですね!

また今度は十両以上の着るものやできることの違いを話していきます。

最後まで読んでくださってありがとうございました!