付き人は幕下以下の若い衆がだいたい親方から指名されてやることになります。
稽古や食事のときのお世話、買い物、洗濯、掃除などみのまわりのことを全てやらなければなりません。
もちろん本場所では関取は15日間相撲を取りますから、7番しか取らない幕下以下の力士も15日間本場所で関取のお世話をしなければなりません!
部屋での様子や日常生活はまた今度にして今回は。本場所中の付き人の仕事、支度部屋では何をしているのかをお話しします!
付き人の1日(本場所の朝~場所入り編)
- 朝稽古
本場所も通常通り朝稽古はあります!
ですが本場所はだいたい8:30頃から始まるので番付が低い力士は稽古せずに場所入りする力士もいたりするので、部屋によっては相撲を取らずに調整だけとか稽古時間や内容が軽めになることが多いです。
付き人の1日のはじまりです。
まずは稽古開始時間より早く起きて、関取が稽古で使う白まわし、テーピングやサポーター、飲み物、稽古タオルなどを用意しておきます。
そのあとに自分のテーピングをつけたりまわしをつけて稽古の用意をして関取が来るのを待ちます。
関取と若い衆で稽古開始時間が同じ部屋もありますし、違う部屋もあります。
時間が違う場合は先に稽古してて、関取がまわしをつける時間に稽古を切り上げてまわしをつけたり、関取のテーピングを巻いたりしにいきます。
稽古中は関取のタオル持ちをしたり、立ち合いの稽古で胸を出したりします!
稽古が終わると場所入りの出発時間まではすごくバタバタです😰
- 風呂入れ
稽古が終わると番付が上の関取から順番に風呂に入ります!
部屋によっては風呂入れは付き人がしたり、若い衆が当番でしたりします。
付き人は稽古後、風呂に入る前に関取のテーピングやサポーターを外して、まわしをはずします。
関取が風呂に入るとその間付き人が色々とお世話をしなくてはなりません❗️
- 食事の給仕
稽古が終わると風呂入れをする力士以外は土俵の清掃やちゃんこ作りをします。
稽古中に若い衆が途中で抜けてちゃんこを作ったり、部屋のマネージャーが作ってくれたり、稽古が終わってから作り始める部屋もあります。
関取が稽古が終わって風呂からあがったらすぐ食べれるように付き人はちゃんこを用意しておきます(場所中は関取によって午前中に出発時間することもあるので普段より食事は早め)
関取がちゃんこを食べるときも付き人が常に近くに立って関取のお世話をします。
関取の飲み物やご飯、ちゃんこのおかわりをよそったり関取によって毎食必ず用意しておくものや薬などを準備しておきます。
関取がご飯を食べ終わったら自分達の付き人に行く準備をしなければなりません。
稽古後なので風呂に入って髷を結い直し、食事をして、持っていく関取の荷物を準備して、もちろん若い衆ですから食事の片付けや掃除もします。
準備が終わると関取の出発時間まで少し休憩です。
- 場所入り
関取は本場所で15日間取り組みがあるので、基本的に取り組みをする時間が変わらなければだいたい同じ時間に車などで付き人と一緒に本場所へと向かいます!
ですが幕下以下の付き人も15日間のうちに7番相撲を取るので、取り組みがある日は自分の取り組みに合わせて電車やバスなどで通います。
関取の場所入りの服装は夏、冬でも変わりますが十両の関取は着物に羽織、袴、幕内力士は染め抜きもしくは着物、羽織、袴を着ます!
幕下以下の付き人は夏は浴衣、冬は着物で場所入りです。
関取は本場所の取り組みでは大銀杏を結います。
若い衆はみんなちょんまげを結ってますが、だいたい床山さんが10分くらいで結ってくれるのに対して大銀杏は1時間くらいかかります。
部屋で大銀杏を結っていく人やちょんまげで場所入りして、支度部屋で大銀杏を結う人もいます。
関取の出発時間は十両だと十両土俵入りに間に合う時間(14:15頃)、幕内力士は幕内土俵入りに間に合う時間(15:40頃)に行くことになります。
その時間から大銀杏を結う時間、支度部屋でのテーピングやまわしをつけてのウォーミングアップ、移動時間などを逆算して出発します。
出発時間の前に付き人は着物に着替えて、車の手配、持っていく荷物の準備、関取の着替えの準備を済ませます。
関取が出発するときは着物を着させます。
ステテコ、足袋、襦袢、着物を着させ帯をひっぱり羽織、袴などを着せて車などで出発です。
本場所の会場につくと関取のバッグなどの荷物を付き人が預かります。
最近は付き人が関取のケータイを世話人に預けないといけません。
関取の支度部屋で使う荷物を持って、関取と一緒に支度部屋に向かいます❗️
これから付き人として大変な1日が始まります。
次回は支度部屋での付き人の仕事を話していきます。よろしくお願いします😆