oozumo-hitosuji パロニアの相撲ブログ

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【お相撲さんの食事】1日2食のちゃんこ

こんにちは!元力士のパロニアです。

 

『ちゃんこ』というのは、みなさんが想像されているちゃんこ鍋のことだけを指すのではなく、お相撲さんが食べる食事のことを『ちゃんこ』と呼びます。

 

今回は、その『ちゃんこ』のお話しをしていきたいと思います!

最後までご覧ください。よろしくお願いします!

 

 

 

【お相撲さんの食事】1日2食のちゃんこ

 

『ちゃんこ』とは?

まずは先ほど言った通り、『ちゃんこ』というのはお相撲さんが作って食べる食事のことを指します。

ですがお相撲さんは毎食必ずちゃんこ鍋を作って食べているので、ちゃんこと言えば『鍋』になりますよね!

 

『ちゃんこ』の由来には諸説あり一般的に言われていたのが、親方(ちゃん)と弟子(こ)で一緒に食べることからちゃんこと言われていました。

その他には昔、中国から伝わった鍋料理の名前から来ているというのも聞いたことがあります。

 

誰がつくってるの?

それではちゃんこは誰が作っているのか?

 

よく相撲部屋のテレビ取材とかでおかみさんが作っている描写が出たりしますが、どの部屋も普段はおかみさんがつくることはありません。

 

基本的に幕下以下の若い衆が作ります!

若い衆の仕事でちゃんこ番をしなければなりません。

 

お相撲さんの食事は1日に2回で、朝ごはんは食べずに稽古をして本場所中以外は稽古後の12時頃に1食目、夕食は18:00~19:00に2食目を作って食べます!

 

ちゃんこ番は何グループかに分かれていたり、人数が少ない部屋だと毎日全員で作ったりもあります。

 

ちゃんこ番の中にも『ちゃんこ長』と呼ばれる料理が上手でちゃんこをつくる専門のベテランの力士もいます!

 

ちゃんこ長は親方に認められいてちゃんこをつくるために、稽古をすぐ上がったり、稽古をせずにちゃんこだけつくったりするパターンもあります。

 

もちろんしっかり稽古をしている力士もいますが、ほとんどのちゃんこ長はベテランになってきて自分の実力を知って上に上がるのを諦めている力士が多いです。

 

そういったちゃんこをつくる専門の力士以外にも、部屋に所属しているマネージャーが毎日作っている場合もあります!

 

まず朝稽古はどの部屋でも平均7時~12時くらいで終わります。

 

稽古をするのには力の差がありすぎたり時間の関係で全員一緒にはできないので、番付が下の力士から順番に稽古をしていきます。

 

番付が下の方のちゃんこ番の力士は稽古が終わったらそのまま上がってちゃんこをつくりはじめます。

 

ちゃんこ長がいたらその人の指示でサポートをして、ご飯やちゃんこ鍋、おかずを関取や親方たちが稽古が終わってすぐに食べれるように準備をしていきます!

 

 

お相撲さんはなにを食べてるのか?

力士のちゃんこは、鍋を毎日必ず作ります。

 

ちゃんこ鍋にもいろいろあって、味付けは味噌、醤油、塩、キムチ、トマト、水炊きなど色んな種類の鍋料理を作ります。

 

いつも後援会の方などから頻繁に食料の差し入れがあり、多いのは米や肉、魚、野菜などをいただきます。

 

鍋は毎日、味付けを変えながらその日のちゃんこ番の力士が作ります。

 

ちゃんこ鍋以外にも、差し入れでいただいた肉や魚などを調理したり、スーパーで買い出しに行った材料でおかずをつくります。

 

だいたいちゃんこ鍋以外にも2~3品、ちゃんこ番の力士が献立を考えてご飯が進むようなおかずを作っています。

 

ちゃんこを食べることができる順番

稽古中から若い衆がちゃんこをつくりはじめて、稽古が終わる頃にすぐ食べれるように準備しています。

 

稽古が終わると関取がいる部屋は、関取から順番に風呂に入り、関取がいない部屋は番付順や兄弟子から順番に風呂に入ることになっています。

 

風呂から上がるとまずは親方と関取が最初に食べます。

後援会の方やお客さんがいれば一緒に食べることもあります。

 

親方たちが食べている間は常に若い衆が後ろに立ってご飯やちゃんこをついだり、飲み物を出したりと給仕しなければなりません。

 

ちゃんこを食べている間に給仕していない他の若い衆は順番に風呂に入ったり、髷を結い直したりしていて、関取衆やお客さんが食べ終わってやっと若い衆が食事にありつけます!

 

しかし人数が少ないなど部屋によっては親方や関取と一緒に食べる場合もありますね。

 

若い衆が食べ始めるのは兄弟子から順番だったり、番付順で食べていきます。

 

終わったら掃除、片付け、皿洗いなどを若い衆でやります。

 

部屋でつくるちゃんこ以外には?

部屋のちゃんこは1日に稽古後と夕食の2回だけです。

 

稽古や筋トレ後などプロテインアミノ酸を飲む力士も多いです!

それ以外にもお腹が空いたら弁当やお菓子を買ったり、近くの飲食店に行きます。

 

後援会の人やタニマチから食事にお呼ばれすることも多々あるので、そういう場合は部屋でちゃんこを食べずに抜け出していきます。

そういう外出や門限などが厳しい部屋もありますが、若い衆でも部屋の中で兄弟子になってきたり番付があがってくると頻繁に飲みに行きまくって遊んでる力士もたくさんいます。

 

平気で朝まで飲んで、酔っぱらったままそのまま次の日の朝稽古を迎えるということもよく見てきました!

そういう遊んでる力士ほど稽古では気合が入ってて、オン、オフがしっかりしている印象がありました。 

 

若い衆はお金もなくて食費が半端じゃなく多くかかるので、タニマチに自分から連絡してご飯や飲みに連れていってもらいにいきます!笑

 

まとめ

 お相撲さんは平均で身長185cm160kgにもなります。

その強靭な体を作るために、ちゃんこは一番大事になってきます。

 

稽古ももちろん大切ですが、力士は食って寝るのが仕事といわれるくらい食事の稽古も大変です。入門したてのころは体を作るため、兄弟子や親方に半端じゃない量を食わされます。

 

番付が上がってきた兄弟子になっても、細身の力士も体重がある力士も体力、筋力をつけるために自分で意識して食っていかなければなりません。

 

そういった環境のなかで、番付をあげていくことを諦めた兄弟子の力士が自分の居場所を見つけて部屋のために貢献するべく、ちゃんこ長になったり、引退後に自分の店を開く人も大勢います! 

 

いま頑張っている力士たちは昔から伝統として続いている『ちゃんこ』をたくさん食べて、しっかり稽古して夢を叶えるべく精進してほしいです!

 

 

今回は以上です。

ここまでみてくださってありがとうございました。また今後ともよろしくお願いします!

 

 


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